根源的希望とは
信徒の方がこの本いいよ、と勧めてくれたので読み始めた。
「キリスト教と私」アルフォンス・デーケン著。その中の一節。
日常的希望というのは、自分の家が持ちたいとか、今度の試験に合格したいなどという、いわば日常生活の次元での希望です。これに対して、根源的希望というのは、人生にいつも肯定的な態度で臨んでいるかどうか、言い換えれば、常に未来に向かって、希望を抱いているかどうかということになります。
根源的な希望、というフレーズがビビッときました。
日常的希望は持てても、根源的な希望の方は神様への信仰がないと持てそうもありません。
絶対的安心、というのも同じような宗教的境地かも。
昔読んだキルケゴールの「死に至る病」とは、こういう根源的希望を持てないゆえの絶望のことではなかったか。
自分も根源的希望を持って絶対的に安心したい。
- 作者: アルフォンス・デーケン
- 出版社/メーカー: 聖母の騎士社
- 発売日: 1995/06
- メディア: 文庫
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