「国木田独歩 その求道の軌跡」を読む

とりあえずカーライルと「覚醒と驚異の願望」の章を読了。
内容紹介に「キリスト教的視点から考察」とあるが、これは単にキリスト教と独歩の思想との関係を考察しただけではなく、日本基督教団正教師でもあられた著者ならではの、神や信仰を求めながらも独歩の求道がなぜ失敗を運命づけられていたのか、クリスチャンの立場からの批判が展開されており、自分も独歩的な迷蒙から抜け出せずにいる人間なので、著者による独歩の批判は身につまされるところもあった。