同性という問題

エス様は性を超越した神ではなく、人間の男だった。
男が別の男を神と崇め、跪く、というのは、たとえ相手が神の子でも、意外な心理的障壁があるように思う。
この点、女の方が男神に対する心理的抵抗は少ないだろう。
ましてイエス様がアメリカの宗教団体が作った聖書の映画に出てくる二枚目の白人みたいな顔のお兄さんを想像すると、そのお兄さんに「主よ」と言って跪くのは日本男児として国辱的な悔しさを伴うというか。
外タレ好きの女子の方がクリスチャンになりやすいってことはないだろうか。

エス様が男だか女だかよくわからない一種異様な超人間だったという触れ込みだった方が、男は心理的には信仰を持ちやすかったように思う。広隆寺弥勒菩薩像などは典型だが、仏像は一種男女の性を超越した感じの中性的なものが多く、天にまします我らの「父」やイエスという「男」よりも、ユニセックスな存在な方が拝みやすい気がするのは自分だけだろうか。