機会不均等

ある美人はある不美人よりも異性の愛情を手に入れやすく、結果、異性間の愛情関係で満足し、神の愛を求めるという発想すら持たなかった。この世での愛情を手に入れられなった不美人の方は愛に飢え、他に選択肢がないので、神の愛を求めるしかなく、結果クリスチャンになった。この場合、美人は天国へ入れず、不美人が天国に入るとしたら、この世に置かれた立ち位置が神に向かいやすいかどうかという点であまりにも不平等過ぎはしないか。
この世が来世で救われるかどうかを決めるテスト期間だとしたら、生まれつき美人で健康で金持ちで頭脳明晰であることは、生まれつき不美人で病弱で貧乏で愚鈍で来世での救いを求めるしかない者よりも、この天国入りのテストですごいハンディを背負わされていることになる。
たかだかこの世での数十年の安逸と引き換えになるのは永遠の幸福なのだから、出発点でこういうハンディがあるのは端的に不平等だと思う。