理性による認識と心による認識

愛、自由、生と死、信仰などは、すべてこの「神秘」の次元に属しています。「神秘」に近づくのにふさわしいのは、素直な驚き、謙遜、畏敬、そして相手をありのままに受け入れようとする開かれた心の態度ではないでしょうか。(中略)…この世には人間の力量や思考能力を超える「神秘」の次元が、厳として存在しているのです。これに臨む時には、頭のレベルではなく、心のレベルで、全身全霊をこめて向き合うことが大切です。(「キリスト教とわたし」アルフォンス・デーケン p81

「真理の認識は、単に理性によるばかりでなく、心によっても行われる。」(パスカル

心でしか認識できない神秘や真理の存在を認めたとしても、キリスト教が真理であるかどうかはまた別の話ではあるが。

キリスト教と私 (聖母文庫)

キリスト教と私 (聖母文庫)